関西支部企画緊急フォーラム報告
関西支部では,平成20年7月に開催された洞爺湖サミットで重要議題の一つとして取り上げられた地球温暖化問題について機械工学および機械技術との関わりに焦点を当て,「地球温暖化防止・エネルギー問題に機械技術が今どう取組むべきか」と題して,平成20年9月12日の午後にヴィアーレ大阪において緊急フォーラムを開催いたしました.
基調講演として,経済産業省大臣官房審議官の有馬 純氏より,京都議定書とその後の情勢についてご講演をいただきました.引き続き,材料・設計・エネルギー供給の各分野の4人の講師より,地球温暖化防止・エネルギー問題における現状と今後の取り組みについてご講演をいただきました.その後,講師・司会者・会場の参加者を交え,機械工学,機械工業に携わる者が今何をなすべきかについて討論を行ない,地球温暖化問題解決のためには省エネルギー・高効率化への一層の取り組みや革新的技術開発など技術者の努力が必要であること再認識いたしました.最後には参加者の一人からマクロに判断してこれからは政治家の役割も重要であるとの意見がでるなど活発な全体討論となりました.
本フォーラムでは世界的に関心の高い地球温暖化問題をテーマに取り上げたことで,多数(企業96名,官公庁14名,大学教職員13名,学生42名計165名)の方々の参加があり,日本機械学会の企画として大変有意義なものでありました.ご講演いただきました講師の方々,また参加していただきました皆様方に厚くお礼申し上げます.
【基調講演】「ポスト京都議定書の枠組みと日本の対応について」 |
経済産業省産業技術環境局大臣官房審議官(地球環境問題担当) |
有馬 純氏 |
「希少元素の有効利用と循環性に優れた軽量金属材料の高性能化」 |
(独)物質・材料研究機構新構造材料センター軽量材料グループリーダー |
向井敏司氏 |
「持続可能なものづくりに向けたエコデザインの役割」 |
大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授 |
梅田 靖氏 |
「関西電力における電力供給の現状と地球環境問題への取組み |
関西電力(株)常務取締役 |
藤井眞澄氏 |
「分散エネルギーシステムを用いた天然ガスの有効活用への取組み」 |
大阪ガス(株)常務取締役 |
平野茂樹氏 |
全体討論 |
司会 鳥越邦和 前支部長,久保司郎 支部長 |
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総合司会 小澤 守 常務幹事 |
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<当日の模様> |
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参考:
関西支部企画緊急フォーラム案内
関西支部ホームページ