2009.9.8更新
協 賛 | 日本ガスタービン学会,可視化情報学会,計測自動制御学会関西支部,精密工学会関西支部,システム制御情報学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本材料学会関西支部,日本流体力学会,日本塑性加工学会関西支部,日本マリンエンジニアリング学会,化学工学会関西支部,日本化学会,日本伝熱学会,日本航空宇宙学会関西支部,溶接学会関西支部,日本船舶海洋工学会関西支部,日本冷凍空調学会,日本燃焼学会,日本鉄鋼協会関西支部,自動車技術会関西支部,ターボ機械協会,日本バーナ研究会,滋賀経済産業協会,京都工業会,奈良工業会,兵庫工業会,大阪科学技術センター | ||
日 時 | 2009年11月6日(金) 9:30〜17:45 | ||
会 場 | 梅田センタービル 16階 E会議室 大阪市北区中崎西2-4-12 電話 06-6373-9981(ダイヤルイン) 阪急梅田駅より 徒歩約6分,JR大阪駅より 徒歩約10分 |
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趣 旨 | 米国の金融不安に端を発する100年に一度ともいわれる世界同時経済危機によって,本来リスクマネジメントの道具であった金融工学を収益の道具とし,高い利益を誇ってきた多くの企業が,製造業も含め,破たんに直面しました.メーカが目まぐるしく変化するグローバル環境に適応し生き残るには,技術やものづくりの力が重要であることが改めて見直されています. 本セミナーでは,この機をとらえ,今一度,技術やものづくりが社会・経済に対して果たしてきた役割,あるいは社会・経済が技術に与えた影響を振り返るとともに,日本的技術経営,ものづくりの特徴を明らかにし,これからの技術者のあり方を考えます.さらに,ヒット商品の開発や新規事業立ち上げの成功事例をこれらの観点を踏まえ紹介していただきます.中堅・若手技術者はもちろん,マネージャ,研究者,学生の方にも,有益な内容となっています. 本セミナーを通じて,日本の技術者が研究開発やものづくりを通じて,危機をチャンスに変え,いかにして世界に通用する商品や競争力に結び付けていくか,ヒントをつかんでいただき,ステップアップの端緒としていただきたいと思います. 講演の最後には,全講師と参加者による討論会も予定していますので,多数の方々のご参加を期待します. |
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キーワード | 技術経営,技術史,ものづくり,技術革新,製品アーキテクチャ,デジタルカメラ,フラットパネルディスプレイ,自動車 | ||
題目・内容・講師 | |||
時間 | 題目 | 内容 | 講師 |
9:30〜9:35 | 開会挨拶 | 日本機械学会関西支部 支部長 吉野 隆 (川崎重工業) |
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9:40〜10:40 | 基調講演 「戦後日本における産業の発展:技術の社会的形成の視点から」 |
本講演は,戦後60年の日本の産業の発展を,「技術の社会的形成」の視点から捉えなおして見ることにより,今後の日本の産業の発展の方向性やイノベーションに関する示唆を得ようとするものである.「技術の社会的形成」の視点とは,技術社会学の一つのパースペクティブであり、技術と社会が相互に作用し,共形成されるものとして把握し,その形成プロセスにおける主体,制度・構造,物的存在の間の相互作用を明らかにするものである. |
神戸大学 大学院経営学研究科 |
10:45〜11:45 | 事例紹介1 「手ブレ補正技術とデジタルカメラLUMIXの開発」 |
1988年に世界初の手ブレ補正機能を搭載したビデオカメラ(PV-460)を商品化,そこに至るまでの開発経過を述べ,新機能を商品に結実させるまでの取組みを紹介する.また,2001年にデジタルカメラ市場に参入した当社LUMIXの商品戦略と,これまでのレンズ開発の事例をもとに,LUMIX成長の過程を述べる. |
パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 技術統括センター |
12:45〜13:45 | 事例紹介2 「世界初超大画面フィルム型ディスプレイの開発」 |
次世代プラズマディスプレイとして壁一面の超大画面を目指してプラズマチューブアレイ(PTA)の研究を開始したのが1998年である.当時,既存技術にとらわれず最初から等身大表示(150型),大幅な低消費電力化,フレキシブルに大画面化・曲面表示できるフィルム型のコンセプトを挙げていた.富士通のディスプレイ事業撤退がベンチャー創業につながり,PTA技術の譲渡を受け自ら事業化を目指している.薄型ディスプレイ全般に省エネ,超薄型(フィルム化),大画面化競争が激化する中,PTAはこれらの時代の要請にマッチしていた事で様々な困難を乗り越えてきた. |
篠田プラズマ株式会社 |
13:50〜14:50 |
事例紹介3 |
技術者が高いモチベーションをもって,高い目標にチャレンジする事は,これからの日本のモノ作りにとって,極めて重要な事である.フェアレディZを2世代,10年に渡って開発指揮を執った経験を通じ,単に自動車だけでなく,日本の全ての工業製品の開発に携わる若い技術者に,モノ作りの楽しさ,醍醐味,喜び,素晴らしさを伝えて行きたいと思っている.そして日本的な感性と心配りがある製品のみが,Made in Japanとして『Japan Product』の資格を持ち,グローバルに通じる商品となって来ると確信している. |
元 日産自動車株式会社 商品企画室 チーフ・プロダクト・スペシャリスト |
15:00〜16:30 | 「製品アーキテクチャのダイナムズムと日本型イノベーション・システム」 |
日本の製造業が置かれたグローバル市場の経営環境を,欧米が1990年代に完成させた産業構造の転換やアジア諸国のそれと対応させて論じ,日本企業の国際競争力が製品アーキテクチャのダイナミズムに大きく左右されることを明らかにする.1990年代のエレクトロニクス産業でおきたこのような経営環境の変化が他の多くの産業へも広がっているという意味で,日本型もの造り経営が転機に立っている.本講演では上記の事実を多数の実証データで紹介しながら,日本企業が生み出すイノベーション成果をグローバル市場の競争力へ直結させる仕掛けとしてのビジネスモデルや知財マネージメンも紹介したい. |
東京大学 知的資産経営・総括寄付講座 |
16:35〜17:35 | 全体討論 | 講師をパネラーとした総合討論会 |
【コーディネータ】 |
17:40〜17:45 | 閉会挨拶 |
日本機械学会関西支部 |
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定 員 | 100名 | ||
申込締切 | 2009年10月30日(金)(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます.) | ||
聴講料 |
会員 10,000円 (学生 2,000円) |
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申込方法 |
郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部ステップアップ・セミナー申込み」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)所属:勤務先・部課名,(3)通信先:住所・電話,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要を明記の上,関西支部宛お申込みください.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金ください.現金書留または当日支払いも受け付けます. |
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その他 |
(1)申込み受付後,聴講券をお送りしますので必ずご持参ください. |
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申込先 | (社)日本機械学会関西支部 〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内 TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:jsme@soleil.ocn.ne.jp |