一般社団法人 日本機械学会関西支部

(社)日本機械学会関西支部

第635回見学会参加記録



開催日: 2009年11月25日(水)
見学先: ミツ精機株式会社
      伊弉諾(いざなぎ)神宮
      北淡震災記念公園/野島断層保存館
参加者: 30名
      (正員22名、特別員2名、学生員3名、一般学生1名、幹事1名、事務局1名)



 前日までの雨も上がった秋晴れの中、正午にバスが神戸を出発、明石海峡大橋を渡り、淡路市のミツ精機(株)に到着しました。ミツ精機(株)は、航空機・宇宙機器、ニット編機、それに医療機器等の精密機械加工を得意とする中堅企業です。まず、三津社長から会社概要の説明を受け、その後、多賀工場それに郡家工場を見学しました。それぞれの工場では、マシニングセンターや切削・旋削加工の各種機械の間近で詳しい説明を聞き、参加者各自が加工ノウハウ等について質問しました。
 また、本社・多賀工場の玄関ホールと屋外には7機の自衛隊航空機(F-1、T-1B、KV-107A他)及びエンジンが展示されていましたが、これらの機内に入ったりコックピットに乗ったりする機会をいただき、童心に返って感激する見学者も多数いました。見学後に、社長や相談役を交えて懇談し、「技術的には何でもやる」という機械加工に対する会社の方針や、CAD/CAM等の生産技術について熱心な質疑応答を行いました。なお、ミツ精機(株)については、12月4日の朝日新聞兵庫版に大きく報じられ、この見学会の様子の写真が掲載されました。
 次に、ミツ精機(株)から程近い伊弉諾(いざなぎ)神宮を参拝しました。ここは天照大神のご両親を祭る日本最古の神社ですが、宮司の本名様から3000年に亘る神社の由来、即ち日本国の歴史の説明を受け、様々な文化を取り込んで発展してきた日本人の特質にも触れられました。
 続いて、北淡震災記念公園/野島断層保存館を訪れました。ここは兵庫県南部地震で出現した断層を保存している施設ですが、まず、ガイドの方から、地震のメカニズムや断層の構造等について説明を受けながら保存館を見学しました。次に、断層が横切ったメモリアルハウスを見学した後、震災体験館では震度7の揺れを体験し、当時の恐怖を思い出した方もいました。
 淡路島の特色ある工業、歴史・文化、それに自然というユニークな組合せでしたが、参加者はそれぞれの印象を受け、再び明石海峡大橋を渡って神戸に戻り、見学会を終えました。
 最後になりましたが、今回の見学を快く受入れて下さり、懇切丁寧に案内・説明いただきましたミツ精機(株)の三津千久磨社長、三津清相談役、大下工場長、歯朶原工場長、鳥谷課長、他お世話になった方々、大変貴重なお話をいただいた伊弉諾神宮宮司の本名様、それに詳しく、わかりやすく説明いただいた野島断層保存館のガイドの方に心から感謝申し上げます。

 記 日本機械学会関西支部 企画幹事
    吉田 公則(川崎重工業(株))



(当日の模様)