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(社)日本機械学会関西支部
第634回見学会参加記録
開催日: 2009年9月25日(金)13時~17時
見学先: (1) 大阪ガス(株)営業技術センター(舞州)
(2) 大阪市舞州スラッジセンター
参加者: 39名
(正員23名,特別員1名,会員外1名,学生員1名,会員外学生9名,幹事3名,事務局1名)
最初に訪問した大阪ガス(株)営業技術センターは,1995年に竣工した主に民生用のガス利用機器(家庭用コジェネレーションやガス空調機など)の開発拠点です.まず,2階レクチャールームにおいてリビング技術部・家庭用コージェネ開発チームの東口氏より環境に優しい天然ガスによる家庭用燃料電池「エネファーム」について技術概要の説明を受けた後,1階の展示ルームにてセルスタックほかの発電ユニットを見学しました.その後,2階レクチャールームに戻ってエネルギー技術部・環境・燃焼技術チームの小倉氏より最近注目を集めているバイオマス資源エネルギー利用の一つである「ごみ・下水分野におけるバイオガス技術への取り組み」についてご講演をいただきました(図1参照).参加者からは,燃料電池の経済性やバイオガス(メタンガス)発酵プロセスでの運転技術等について,活発な質疑がなされました.
次に訪問した大阪市舞州スラッジセンターは,オーストリアの芸術家故フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏による華やかな外観デザインの下水汚泥処理施設(2004年竣工)で,最新技術を駆使し大阪市内にある8箇所の下水処理場の汚泥を900(t/日)集中処理する能力を持っています.まず,4階レクチャールームにおいて鎌田所長のご挨拶をいただき,次いで同センターの小西氏および西田氏より大阪市内の下水汚泥処理施設ネットワークと舞州スラッジセンターの位置づけ,ならびに同センターの処理設備・処理プロセスについて説明を受けた後,同階フロアにアレンジされた見学コースから脱水機や溶融炉ほかの処理設備を窓越しに見学しました(図2参照).その後1階フロアに降りて汚泥溶融設備等を間近で見学するとともに,溶融炉内で汚泥が1,400℃近い高温でドロドロに溶けた融液となって流れ落ちる状況を観察しました.参加者からは,同センターの汚泥処理設備・処理プロセスに関する技術詳細や他地域への普及ならびに環境保全に関する今後の取り組み等について,活発な質疑がなされました.
最後になりましたが,大変お忙しい中,今回の見学会を快く引き受けていただき,また貴重なご講演と懇切丁寧なご案内・ご説明をいただきました大阪ガス(株)の小倉様,東口様,ならびに大阪市舞州スラッジセンターの鎌田所長,小西様,西田様ほか,お世話になりました皆様に心より感謝申し上げます.
記 日本機械学会関西支部 企画幹事 大谷幸広(三菱重工業(株))
(当日の模様)
図1 大阪ガス(株)営業技術センター(舞州)
図2 大阪市舞州スラッジセンター
図3 集合写真(大阪ガス(株)営業技術センター(舞州))
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