一般社団法人 日本機械学会関西支部

(社)日本機械学会関西支部

第625回見学会参加記録掲載:デジカメ画像および参加手記



開催日:2007年7月20日(金) 13:30~16:00
見学先:(株)神戸工業試験場 播磨事業所
参加者:26名(事務局3名含む)


 JR大阪駅から約1時間の山陽本線土山駅に集合し,マイクロバス約10分で見学先に到着しました.神戸工業試験場グループは、独立資本で行っている民間最大の工業試験場です.「㈱神戸工業試験場」,「㈱湊川金属テストピース製作所」ならびに 「ツルイ化学㈱」の3社で構成されており,信頼性の高い試験データを得るための精密サンプル加工から各種材料試験まで行う総合的な技術を備えられています.今回見学させて頂いた播磨事業所はグループの中枢をなす事業所であり,先端産業分野で使用されている金属材料・プラスチック・複合材料など各種材料の試験片製作および試験・評価・分析をされています.

 まず,鶴井取締役からグループ全体の概要と播磨事業所の概要を丁寧にわかりやすくご紹介頂きました.また,材料試験分野では,国内で初めて,NADCAP(国際特殊工程認証システム)を取得されており,そのデータの品質には大きな自身を持っておられることが感じられました.

 工場見学は2班に分かれて,それぞれの班に3名のご説明で実施頂きました.試験片は試験後に廃却されるため,その供養をするための供養祭が1回/年実施され,供養塔が建立されていました.この供養塔のご説明の後,工場見学をさせて頂きました,強度試験,引張試験,疲労試験,クリープ試験,樹脂試験などの各種試験設備と実際の試験の状況を見学させて頂きました.

 さらに,試験をするための試験片の製作現場も拝見させて頂きました.ボール盤,旋盤から最新のマシニングセンターや放電加工機などを駆使して試験片を製作されていることがよく理解できました. また,試験も試験片の製作もともに,「匠の世界」であり,この伝承がうまく行われていることが感じられました.

 工場見学後の質疑応答では,多くの活発な質問や意見が出され,ご参加された方々の熱意と知識の高さが伝わってきました.

 最後になりましたが,大変お忙しい中,今回の工場見学会を快くお引き受け頂きました高木常務取締役,坪内室長,柳川主事をはじめ㈱神戸工業試験場の皆様に心から感謝申し上げます.


   日本機械学会関西支部 企画幹事
   松川公映(三菱電機(株))



 概要説明



 現場説明(1)



 現場説明(2)