参加ご希望の方はお早めにお申込み下さい.(定員・申込締切はこちら) |
2025.7.24公開 |
日 時 |
|
|||||||
会 場 |
大阪科学技術センター 8階 中ホール ![]() |
|||||||
趣 旨 | インフラ老朽化やカーボンニュートラルといった社会情勢の急激な変化に伴って,機械・構造物には,維持管理・点検の省力化やクリーンエネルギーへの適用を前提としつつ,従来の安全性・信頼性を確保した機械設計が求められています.安全性・信頼性を確保した設計や評価を行うためには,実際に機械・構造物に作用している応力やひずみを,正確かつ効率的に計測する必要があります.そこで,応力・ひずみ計測技術について,一般的な計測手法から,光,X線,赤外線,デジタル画像相関を用いた非接触式手法,動的・局所領域計測手法まで,それらの原理を解説するとともに,多くの実機計測事例の紹介と計測デモンストレーションを通して,各計測手法の特徴や適用における留意点を具体的かつ総合的に理解できるよう本講習会を企画しました.この分野の業務に携わっておられる技術者・研究者はもとより,機械・構造物の安全性検証に関心をお持ちの方も,是非ご参加ください. | |||||||
キーワード | 応力計測,ひずみ計測,サンプリングモアレ法,デジタル画像相関法,X線回折法,赤外線サーモグラフィ,動的負荷,破面解析,ナノインデンテーション | |||||||
題目・内容・講師 | ||||||||
時間 | 題目 | 内容 | 講師 | |||||
第1日目:10月20日(月) | ||||||||
9:15~10:15 | メゾテスティングによる局所と理想の材料特性評価 | マイクロメートルからナノメートルに至る微小領域の押込みを行うナノインデンテーション法を活用し,不均質な領域での局所的なヤング率を計測したり,理想的な降伏応力を推定することができる.Hertzの接触理論と押込みの変形理論の基礎,そして吸着現象を取扱う理論を解説し,高分子材の温度依存性と時間依存性の計測例や,マイクロピラーを用いた単結晶や双結晶の材料特性評価について紹介する. | 大阪大学 名誉教授 信州大学/長崎大学 渋谷陽二 |
|||||
10:30~11:45 | X線残留応力測定 -基礎と最近の動向- |
X線により残留応力を非破壊,非接触で測定する技術について,基礎と最近の動向を解説する.また,日本を中心に普及している小型・高速で現場測定にも適した新技術の「cosα法」についても紹介する. | 金沢大学 名誉教授 佐々木敏彦 |
|||||
12:45~14:15 | 光学的手法による高速・高精度な形状・変形・ひずみ計測 | 機械・構造物の検査や評価を効率よく行う手法として,光や画像を用いた全視野計測が用いられている.高速・高精度な三次元計測手法,インフラ構造物の検査など応用が広く手軽に現場で利用できるサンプリングモアレ法など,位相解析による変位分布・たわみ角分布・ひずみ分布計測手法,レーザーを用いた微小変位計測やひずみ計測など,光学的手法の原理と適用例を示す. | 福井大学 大学院工学研究科 藤垣元治 |
|||||
14:30~15:45 | デジタル画像相関法による非接触変位・ひずみ分布計測 | 非接触でひずみや変位を計測できる手法として,表面画像に対して画素寸法以下の分解能を実現するデジタル画像相関法について,その基本的な原理を解説する.次に,実機において強度が問題となる応力集中部やき裂の問題へこの手法を適用するとともに,各種の力学的物理量の高精度評価に応用する事例を紹介する. | 大阪工業大学 工学部 西川 出 |
|||||
16:00~17:00 | (計測デモンストレーション) 現場ですぐに利用できるリアルタイム三次元計測・変位分布計測・ひずみ分布計測 |
構造物の維持管理・点検作業を効率的に行うためには,現場の作業者がすぐに使えて,その場で結果の確認ができる装置が必要となる.そこで,三次元計測結果から求めた凹凸や曲率などの分布を瞬時に実物表面上に投影して作業者が確認することができる三次元計測プロジェクションマッピング装置,複数台のカメラを配置するだけで簡単に利用できる三次元変位分布計測装置や振動分布計測装置など,各種画像計測装置のデモンストレーションを行う. | 福井大学 大学院工学研究科 藤垣元治 |
|||||
第2日目:10月21日(火) | ||||||||
9:30~10:45 | 動的負荷を受ける材料・構造の応答とその応力測定 | 動・衝撃負荷を受ける材料や構造体の応力あるいはひずみの計測では,応力波の伝播現象を考慮に入れなければ,その正当性と精度を保証することが出来ない.動的負荷下での変形の基礎理論を示すとともに,ホプキンソン棒法をはじめとする各種の動的応力の測定技術について紹介する. | 大阪公立大学 大学院工学研究科 楳田 努 |
|||||
11:00~12:00 | エネルギー機器の健全性評価における計測技術 | エネルギー機器の健全性評価では,振動・熱応力や残留応力の計測が重要となる.エネルギー機器に用いられる応力計測法として,高温用ゲージの計測例や赤外線を用いた非接触式計測法,世界初の液化水素運搬船(すいそ ふろんてぃあ)で採用した光ファイバーを用いた計測法等について紹介する.また,溶接残留応力の計測と解析評価について紹介する. | 川崎重工業(株) 技術開発本部 長尾昌樹 |
|||||
13:00~14:00 | 破面解析に基づく作用応力推定技術 | 各種構造物の損傷時の原因究明および対策には,作用応力を求めることが有効である.ここでは,一般的な破面外観からの負荷形態や電子顕微鏡を使った破面解析に基づく作用応力推定法について紹介する.さらに,ストライエーション等の現れない領域での破面粗さやEBSP(後方散乱電子線回折像)に基づく作用応力推定技術についても紹介する. | 三菱重工業(株) 総合研究所 唐戸孝典 |
|||||
14:15~15:30 | 赤外線応力計測技術の基礎と応用 | 赤外線サーモグラフィによる熱弾性温度変動計測に基づき,物体に作用している応力変動の分布を画像化する手法について解説する.赤外線計測の基礎,計測方法,計測における注意点,適用事例を示すとともに,最近注目を集めている,散逸エネルギーに基づく疲労限度予測手法についても解説する. | 神戸大学 大学院工学研究科 塩澤大輝 |
|||||
15:45~16:45 | (計測デモンストレーション) 赤外線応力測定法の適応性 |
高速・高感度な赤外線カメラを用いた応力測定法は,応力分布を2次元で評価することが可能な手法であるが,どのような試験に適応するかを,デモを通じて紹介する.また,応力測定の他に,このカメラの特徴を生かした活用事例も併せて紹介する. | (株)ケン・オートメーション 矢ヶ﨑文男 |
|||||
定 員 | 100名 | |||||||
申込締切 | 2025年10月10日(金) | |||||||
聴講料 (税込) |
正員 30,000円(学生員 10,000円) 会員外 50,000円(会員外学生 15,000円) ※学生員から正員資格へ移行された方は,卒業後3年間,学生員価格で参加可能です.申込フォームのチケット資格は「正員(学生員から正員への継続特典対象者)」を選択し,通信欄に卒業年と卒業された学校名をご入力ください. ※「若手会員のための資格継続キャンペーン」: 講習会に参加された40歳未満の正員を対象に翌年の会費を全額免除致します. 条件等詳細は,以下URLをご確認ください. https://www.jsme.or.jp/member/member-service/wakatecp2023/ |
|||||||
申込方法 | Peatix(ピーティックス)にて受付いたします. Peatixの導入について(https://www.jsme.or.jp/event-peatix/ )に記載の注意事項を予めご一読の上,下記よりお一人ずつ申込みください. https://jsmekansai399.peatix.com ■参加費については,10月10日(金)までに決済をお願いいたします. ■決済はクレジットカード,コンビニ/ATMが選択可能ですが,コンビニ/ATMでのお支払いの際は,1件あたり220円(税込)の手数料をご負担いただきます. ※コンビニ/ATMでのお支払いは,申込締切日の1日前に締め切られます. ■原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんので何卒ご了承ください. |
|||||||
お申込みの際の注意事項 | (1)申込受付後,受講票をお送りしますので,両日とも必ずご持参ください.テキストは当日受付にてお渡しいたします. (2)講師その他にやむを得ない事情がおきた場合,プログラムの一部を変更することがありますのであらかじめご了承ください. |
|||||||
その他 | ※お申込みの際にご提供いただいた個人情報は,当該行事の運営業務のために利用するほか,当支部が主催する講習会・セミナーのご案内のために利用させていただきます.今後のご案内が不要の場合はお知らせください. ※記録用に写真を撮影し,ニュースレターなどに掲載させて頂くことがございます. ※日本機械学会関西支部のウェブサイトから,もしくは日本機械学会関西支部のウェブサイトへリンクを張っている日本機械学会関西支部以外の第三者のウェブサイトの内容は,第三者の責任で管理されるものであり,日本機械学会関西支部の管理下にあるものではありません. |
|||||||
主催・ 問合せ先 |
一般社団法人日本機械学会 関西支部 〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内 TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp |