一般社団法人 日本機械学会関西支部

第388回講習会
「実務者のための流体解析技術の基礎と応用
(各種シミュレーション技術の適用事例紹介付き)」

  2023.9.1公開
2023.11.8更新
日 時
2023年11月 21日(火) 9:00~16:15
22日(水) 9:00~16:05
会 場 オンライン(Webexを利用)
趣 旨 製品あるいは要素技術の開発期間の短縮・高精度化が進み,設計現場における流体解析の重要性が増してきています.本講習会では,流体解析の基礎理論,モデル化の考え方,解析結果を設計に生かすための情報抽出技術等を分かり易く説明するとともに,最新の解析手法や適用事例の紹介を通して,実務者に役立つ講習会に拘っています.講習会の中では,情報科学的アプローチを融合した問題解決手段として注目されているフルードインフォマティクスや,機械学習,大規模な並列計算の活用事例に加え,解の検証,解析の妥当性評価方法にも触れ,2日間で幅広く習得できるように構成しております.これから設計,開発,研究部門などで熱流体,複雑流れに取り組もうとされる若手技術者,研究者の方々はもちろん,既に流体解析に取り組まれている中堅技術者の方々を含めたすべての方を対象としておりますので,奮ってご参加ください.
キーワード 熱流体,流動,乱流,CFD,流体解析,フルードインフォマティクス,ターボ機械,可視化,V&V,燃焼シミュレーション,OpenFOAM
題目・内容・講師
時間 題目 内容 講師
第1日目:11月21日(火)
   9:00~9:05  開会の挨拶
9:05~10:35 流れの数値計算の基礎 流れ現象の数値シミュレーションに関して,離散化と精度,ある離散式で解像可能な波数,解像度と精度,代表的な時間進行法,数値解法の安定性,計算領域と境界条件,結果の検証と信頼性などについて基本的な事柄を中心に解説する. 大阪大学  大学院工学研究科
竹内 伸太郎
10:50~12:20 乱流の数値解析の基礎 機械工学で現れる多くの流れは乱流である.乱流の基礎知識をまとめた後,乱流の数値シミュレーションの事例を紹介する.これらの事例を通じて,乱流の普遍性とその起源を丁寧に説明し,応用計算で用いられるRANSやLESといった乱流モデルの基礎を概説する. 大阪大学 大学院 基礎工学研究科
後藤 晋
 
13:20~14:50 フルードインフォマティクス2.0 第6期科学技術・イノベーション基本計画でも引き続きSociety 5.0 の実現が謳われ,DXの実現が強く望まれる中,サイバー空間とフィジカル空間の融合を目指すフルードインフォマティクスの重要性はますます高まっている.データ同化を中心に新たな展開を概説する. 東北大学 流体科学研究所
大林 茂
15:05~16:15 V&Vの基本的な考え方と不確かさ評価事例 国内外におけるモデリング&シミュレーションの検証と妥当性確認(V&V)に関するガイドラインの現状とV&Vの基本的な考え方,そして,その適用事例について紹介する. 日本原子力研究開発機構
田中 正暁
第2日目:11月22日(水)
 9:00~10:50 複雑内部流れ場の知的可視化と流動診断 CFD結果から流体力学的に意味のある情報を抽出・表示する知的可視化技術として,渦構造の同定法および限界流線のトポロジー解析を概説するとともに,知的可視化技術を適用することによって,ターボ機械の内部流れ場で発現する複雑な流動現象を解明した流動診断事例を紹介する. 九州大学 名誉教授
古川 雅人
11:05~12:20 大規模CFDが拓く新たなものづくり
~自動車CAEを例に~
超並列計算機環境を活用することで実現したリアルワールドシミュレーションを,自動車CAEを例として紹介する.十数万ノードに及ぶスーパーコンピュータ「富岳」に代表される超並列計算機を想定した場合にものづくりCFDで起こる問題点をまず提示し,我々が実現した次世代ものづくりCFDフレームワークを紹介する.さらにより付加価値のある製品開発を目指して,我々が目指すデータ科学との融合シミュレーションについても紹介する. (2023.11.8更新) 神戸大学 システム情報学研究科 理化学研究所計算科学研究センター
坪倉 誠
 
13:20~14:35 深層学習を用いた熱流体解析事例の紹介 気体と液体が複雑に混合する気液二相流においては,気液界面の変形による様々な流動様式が存在する.本講演においては,機械学習を用いた配管振動データの管内流動様式識別や,深層畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いた混相流れ場の特徴量抽出手法,PINNs (Physics-Informed Neural Networks)を用いた解析事例を紹介する. 東京大学 大学院工学系研究科
三輪 修一郎
14:50~16:05 燃焼シミュレーション事例の紹介 燃料の反応機構や計算手法の改善により,燃焼シミュレーションの予測精度が向上している.実験に頼ることが多い燃焼器の開発においても,燃焼シミュレーションを設計に活用する事例が増えている.ここでは,OpenFOAMを改良して内燃機関や燃焼炉を計算した事例を紹介し,燃焼シミュレーションの現状について概説する. 大阪大学  大学院工学研究科
堀  司
 
定 員 100名
申込締切 2023年11月14日(火)
聴講料
(税込)
正員  30,000円(学生員 10,000円)
会員外 50,000円(会員外学生 15,000円)

※学生員から正員資格へ移行された方は,卒業後3年間,学生員価格で参加可能です.申込フォームのチケット種別は「正員(学生員から正員への継続特典対象者)」を選択し,通信欄に卒業年と卒業された学校名をご入力ください.
※協賛団体会員の方は本会会員と同様にお取り扱いします.
※「若手会員のための資格継続キャンペーン」:
 講習会に参加された40歳未満の正員を対象に翌年の会費を全額免除致します.
 条件等詳細は,以下URLをご確認ください.
   https://www.jsme.or.jp/member/member-service/wakatecp2023/
申込方法 Peatix(ピーティックス)にて受付いたします.
Peatixの導入について(https://www.jsme.or.jp/event-peatix/ )に記載の注意事項を予めご一読の上,下記よりお一人ずつ個人単位でお申込みください.
   https://jsmekansai388.peatix.com

■参加費については,11月14日(火)までに決済をお願いいたします.ご入金が確認できた方には,詳細を記載した受講票およびテキストを,お申し込み時のご登録住所に郵送いたします.
■決済はクレジットカード,コンビニ/ATMが選択可能ですが,コンビニ/ATMでのお支払いの際は,1件あたり220円(税込)の手数料をご負担いただきます.
※コンビニ/ATMでのお支払いは,申込締切日の1日前に締め切られます.
■原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.
お申込みの際の注意事項 ■本講習会は,Webexを利用してオンラインで開催致します.
■お申込1名につき視聴は1名に限ります.
■遠隔セミナー参加のための技術的なサポートはできませんので,ご了承下さい.
■参加者による,セミナーの静止画/動画撮影,録音は禁止です.「レコーディング」ボタンで録音することは法律で禁止されています.
■当日発表の音声,スライドの著作権は発表者に帰属します.
■受講者が利用する接続端末,回線のトラブルで受講に支障をきたした場合には,本会では責任を負いかねます.
■必要なもの
・視聴用のパソコン *必須
・イヤホンまたはスピーカー(PCに内蔵されているもので構いません)*必須
・マイク(質問をする際に必要となります)
・有線または無線ブロードバンドのインターネット接続*必須
■事前にWebexの動作確認をした上でご参加下さい.
■Webexの事前テスト方法 以下から各自でご確認下さい.
   https://www.webex.com/ja/test-meeting.html
その他 お申込みの際にご提供いただいた個人情報は,当該行事の運営業務のために利用するほか,当支部が主催する講習会・セミナーのご案内のために利用させていただきます.今後のご案内が不要の場合はお知らせください.
主催・
問合せ先
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