一般社団法人 日本機械学会関西支部

第379回講習会
「破壊力学の基礎と最新応用(計算演習付き)」

  2022.3.1公開
4.6更新
5.20更新
【お知らせ】
2022.5.20 5月20日に視聴URLをメール配信いたしました.
2022.5.20 5月18日に受講票、配布資料を郵送いたしました.

日 時
2022年5月 24日(火) 9:30~16:40
25日(水) 9:30~16:45
会 場 Web講習会(Zoomを利用)
趣 旨  破壊力学は,金属疲労などが原因の重大事故を未然に防ぎ,安全で健全な機械構造物を提供するために用いられる重要なツールとなっています.適用範囲は大型構造物から電子部品まで多岐にわたり,製品の設計,生産,評価の各段階において,構造物の強度計算や余寿命評価だけでなく,製造方法や品質保証などの観点でも幅広く活用されています.また対象となる材料は,金属材料はもとより先進複合材料にまで及び,さらに高温,腐食などの環境下での評価も行われています.
 本講習会では,このように広く普及している破壊力学について,基礎から最新の技術開発動向までを平易かつ具体的に講義いたします.また,内容の理解をより深めていただくために応力拡大係数の計算演習をプログラムに取り入れています.若手設計者や研究者,学生の方々はもちろん,すでにこの方面に携わっておられる技術者の方にとっても有益な内容となっております.
キーワード 破壊力学,き裂,応力拡大係数,破壊じん性,疲労,余寿命評価,腐食疲労,応力腐食割れ,高温疲労,高温クリープ,J積分,CTOD,エネルギー解放率,ローカルアプローチ法,R曲線法,特異場パラメータ,接合・接着,金属材料,先進複合材料,構造物,電子部品
題目・内容・講師
時間 題目 内容 講師
第1日目:5月24日(火)
 9:30~11:30 破壊力学の考え方 破壊力学の基礎となる「き裂の力学」を,破壊力学に特有のき裂先端近傍で支配的な特異応力場の概念およびエネルギーバランスに基づいて解説し,き裂の強度評価に際して必要となる応力拡大係数,エネルギー解放率,J積分,CTODなどの破壊力学パラメータの意味と役割について,具体例を交えながら説明する. 神戸大学 大学院工学研究科 (大阪大学名誉教授)
久保司郎
12:40~13:50 破壊じん性値とその試験方法 主として,金属材料の破壊じん性の評価法,破壊じん性を構成する要因,破壊じん性値に影響を及ぼす各種因子の影響などについて解説するとともに,ASTM,ISO,BS,日本機械学会などの試験規格とその動向について紹介する. JFEスチール(株) スチール研究所
田川哲哉
14:05~15:15 疲労き裂進展問題に対する破壊力学の適用 疲労き裂進展特性とその破壊力学による評価法,ならびにASTM規格を中心とする疲労き裂進展試験法およびき裂開閉口の計測法などについて説明する 岐阜大学 工学部
植松美彦
15:30~16:40 環境強度問題に対する破壊力学の適用 応力腐食割れおよび腐食疲労き裂進展に対する破壊力学の適用法について解説するとともに,腐食環境中で使用される構造部材の余寿命評価に対する破壊力学の応用について述べる. 阿南工業高等専門学校 校長 (大阪大学名誉教授)
箕島弘二
第2日目:5月25日(水)
 9:30~10:40 高温強度問題に対する破壊力学の適用 高温クリープ条件下におけるき裂先端近傍の応力・ひずみ速度場とそれを規定する破壊力学パラメータについて解説するとともに,高温疲労き裂伝ぱに対する破壊力学の適用法について述べる. 京都大学 理事・副学長
北村隆行
10:55~12:05 先進複合材料の強度評価に対する破壊力学の適用 先進複合材料の破壊の特徴について説明するとともに,異方性材料への破壊力学の適用について解説する.破壊じん性と疲労き裂伝ぱの評価法と特性,破壊機構とその破壊モード依存性について,金属材料と対比して説明する. 近畿職業能力開発大学校 校長(京都大学名誉教授)
北條正樹
13:15~14:25 接合・接着問題への破壊力学,特異場パラメータの適用 ほとんどの機械・機器はその生産性,メンテナンス性などから多くの締結・結合部を有している.しかしこれら機械・機器の強度,信頼性のトラブルの多くはこの締結・結合部で起こることに注意する必要がある.この原因は,そもそもこれら締結・結合部での力の流れが複雑で,詳細な強度解析が困難な点にある.ここでは,接合・接着部の最大の弱点部位となる界面および端部について破壊力学および応力特異場パラメータを適用した強度評価法について概説する. 岐阜大学 名誉教授
服部敏雄
14:40~15:50 破壊力学に基づく機器の構造健全性評価 構造物の強度設計,余寿命評価,保守などに破壊力学がどのように適用されるかを解説するとともに,原子力機器・配管における考え方,基準をもとに圧力容器や配管等への適用法を紹介する.また,関連する最近のトピックスについても論ずる. 三菱重工業(株) 総合研究所
野村雄一郎
16:05~16:45 応力拡大係数の計算演習 京都大学 大学院工学研究科
平方寛之
 
定 員 100名
申込締切 2022年5月16日(月)
聴講料
(税込)
会員 30,000円(学生員10,000円)
会員外50,000円(会員外学生15,000円)

※学生員から正員資格へ移行された方は,卒業後3年間,学生員価格で参加可能です.申込フォームの会員資格は「正員(学生員から正員への継続特典対象者)」を選択し,通信欄に卒業年と卒業された学校名をご入力ください.
※協賛団体会員の方は本会会員と同様にお取り扱いいたします.
申込方法 イベントペイで受付いたします.
イベントペイの導入について( https://www.jsme.or.jp/20200828-2/ )に記載の注意事項を予めご一読の上,次の申込ページより1名ずつお申込みください.
申込ページ【https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=0638062552488665&EventCode=5896191546

■参加費については,5月16日(月)までに決済をお願いいたします.ご入金が確認出来た方には詳細を記載した受講票をお送りいたします.
■お申込み時のご登録住所に,受講票およびテキストを郵送いたします.
■参加登録のシステム利用料として,上記聴講料とは別に220円(税込)をご負担いただきます.
■お支払いは「クレジットカード決済」「コンビニ決済」「ペイジー決済」のいずれかになります.
■「クレジットカード決済」は即時決済となります.
■「コンビニ決済」「ペイジー決済」でお申込の方は,支払期限内にお支払手続きをお願い致します.期限を過ぎますと自動的に申込キャンセルとなります. 申込完了後に送信されますメールに支払期限等記入されておりますので,必ずご確認下さい.
■領収書は決済完了メールに記載のURLより,参加者ご自身で取得頂けます.宛名などにご要望がある場合は対応いたしますので,お申込み手続き完了後,事務局までお申し出下さい.
■原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.
お申込みの際の注意事項 ■本講習会は,Zoomを利用してオンラインで開催致します.
■感染対策等の観点から,複数人での視聴ではなく個人単位でお申込み下さい.
■遠隔セミナー参加のための技術的なサポートはできませんので,ご了承ください.
■参加者による,セミナーの静止画/動画撮影,録音は禁止です.「レコーディング」ボタンで録音することは法律で禁止されています.
■当日発表の音声,スライドの著作権は発表者に帰属します.
■受講者が利用する接続端末,回線のトラブルで受講に支障をきたした場合には,本会では責任を負いかねます.
■必要なもの
・視聴用のパソコン *必須
・イヤホンまたはスピーカー(PCに内蔵されているもので構いません)*必須
・マイク(質問をする際に必要となります)
・有線または無線ブロードバンドのインターネット接続  *必須
■お申込み前にZoomの動作確認をしたうえでご参加ください.
■Zoomの事前テスト方法  以下から各自でご確認下さい.
https://zoom.us/test
その他 ■「ルート(平方根)を計算できる電卓と筆記用具」を必ずご用意ください(計算演習で使用しますので忘れないようお願いします).
■お申込みの際にご提供いただいた個人情報は,当該行事の運営業務のために利用するほか,当支部が主催する講習会・セミナーのご案内のために利用させていただきます.今後のご案内が不要の場合はお知らせください.
主催・
問合せ先
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   〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
   TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp
協賛団体 日本材料学会関西支部,日本金属学会関西支部,日本鉄鋼協会関西支部,日本塑性加工学会関西支部,日本複合材料学会,溶接学会関西支部,日本建築学会近畿支部,日本原子力学会関西支部,日本航空宇宙学会関西支部,自動車技術会関西支部,精密工学会関西支部,日本非破壊検査協会関西支部,大阪府溶接技術協会,日本船舶海洋工学会関西支部,土木学会関西支部,日本ガスタービン学会,日本鉄道技術協会,日本実験力学会,京都工業会,兵庫工業会,奈良経済産業協会,滋賀経済産業協会,日本技術士会近畿本部,大阪科学技術センター,日本溶射学会西日本支部,日本伝熱学会,日本ロボット学会,日本騒音制御工学会,日本マリンエンジニアリング学会,電気学会,計算科学振興財団