日本機械学会関西支部 | 2013.8.1公開 |
協 賛 | 日本金属学会関西支部,日本建築学会近畿支部,日本原子力学会関西支部,日本航空宇宙学会関西支部,日本材料学会関西支部,精密工学会関西支部,日本塑性加工学会関西支部,日本複合材料学会,土木学会関西支部,溶接学会関西支部,日本ガスタービン学会,日本伝熱学会,日本船舶海洋工学会関西支部,日本鉄鋼協会関西支部,日本非破壊検査協会関西支部,日本鉄道技術協会,自動車技術会関西支部,日本実験力学会光学的手法分科会,京都工業会,兵庫工業会,奈良経済産業協会,滋賀経済産業協会,大阪科学技術センター,日本溶射学会関西支部 | |||||||
日 時 |
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会 場 | 大阪科学技術センター 8階 中ホール [大阪市西区靱本町1-8-4/(06)6443-5324/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m.] |
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趣 旨 | 工業技術のめざましい発展と社会情勢の急激な変化に伴って,機械や構造物には,小型・軽量化・低コスト化などが求められる一方,性能の維持と安全性・信頼性の確保が重要になっています.そこで,強度設計や安全性評価のために,実際に機械・構造物に作用している応力やひずみを,正確かつ効率的に計測することが求められます. 本講習会では,技術者・研究者を対象に,応力・ひずみ計測技術について,一般的な測定手法から,光,X線,赤外線等を用いた非接触式手法,動的応力計測の新しい手法等の原理を解説し,実機における各種計測事例の紹介と計測のデモンストレーションを通して,計測技術を具体的に理解できるようにしました.この分野の業務に携わっておられる技術者・研究者はもちろんのこと,機械・構造物の安全性検証に関心をお持ちの方にも有益になると考えます. |
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題目・内容・講師 | ||||||||
時間 | 題目 | 内容 | 講師 | |||||
第1日目:● 10月21日(月) | ||||||||
9:30~10:45 | 破面解析に基づく作用応力推定技術 | 各種構造物の損傷時の原因究明および対策には,作用応力を求めることが有効である.ここでは,一般的な破面外観からの負荷形態や電子顕微鏡を使った破面解析に基づく作用応力推定法について紹介する.更に,ストライエーション等の現れない領域での破面粗さやEBSP(後方散乱電子線回折像)に基づく作用応力推定技術についても紹介する. | 三菱重工業(株) 高砂研究所 金子秀明 |
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11:00~12:00 | 高温機器の健全性評価における応力計測技術 | 高温機器の健全性評価では熱応力や残留応力の計測が重要となる.高温機器に用いられる応力計測法として,高温用ゲージおよび赤外線やレーザースペックルを用いた非接触式計測法等の開発状況について紹介するとともに,溶接残留応力の計測と解析評価について紹介する. | 川崎重工業(株) 技術研究所 今井達也 |
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13:00~14:00 | 動的負荷を受ける材料・構造の応答とその応力測定 | 動・衝撃負荷を受ける材料や構造体の応力あるいはひずみの計測では,応力波の伝播現象を考慮に入れなければ,その正当性と精度を保証することが出来ない.動的負荷下での変形の基礎理論を示すと共に,ホプキンソン棒法をはじめとする各種の動的応力の測定技術について紹介する. | 大阪府立大学 大学院工学研究科 三村耕司 |
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14:10~15:40 | 光学的手法による高速・高精度な形状・変形・ひずみ計測 | 全空間テーブル化手法を用いた高速かつ高精度な三次元計測,応用が広く手軽に現場で利用できるサンプリングモアレ法による変位分布計測や三次元物体の形状とひずみ分布の同時計測,位相シフトデジタルホログラフィ干渉法によるひずみ分布計測など,光学的手法による全視野計測の原理と適用例を示す. | 和歌山大学 システム工学部 藤垣元治 |
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15:50~17:00 | (計測デモンストレーション) | |||||||
安価で小型な三次元形状計測装置とリアルタイム変位分布計測など | 全空間テーブル化手法を用いた高速かつ高精度な三次元計測として,ライン状LEDを用いた格子投影機構による小型三次元形状計測装置,応用が広く手軽に現場で利用できるサンプリングモアレ法によるリアルタイム変位分布計測のデモンストレーションを行う. | 和歌山大学 システム工学部 藤垣元治 |
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第2日目:● 10月22日(火) | ||||||||
9:00~10:00 | 赤外線応力計測技術の基礎と応用 | 本講では,赤外線サーモグラフィによる熱弾性温度変動計測に基づき,物体に作用している応力変動の分布を画像計測する手法について,計測の基礎,計測方法,計測における注意点等の解説を行う.さらに,最近注目を集めている,散逸エネルギー計測に基づく疲労限度予測手法についても簡単に解説する. | 神戸大学 大学院工学研究科 阪上隆英 |
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10:10~11:10 | ナノインデンテーションによる局所的な材料強度評価 | ナノスケール領域の押込みを行うナノインデンテーションによって,理想的な転位射出の臨界せん断応力を推定したり,不均質な領域での局所的なヤング率を計測することができる.Hertzの接触理論と押込みの変形理論の基礎を解説し,双結晶マイクロピラーの圧縮試験や,高分子材のヤング率や時間依存特性の計測例について紹介する. | 大阪大学 大学院工学研究科 渋谷陽二 |
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11:20~12:20 | X線回折法による表面近傍の残留応力測定と組織変化 | 被施工部の表面近傍を高空間分解能にて評価できるX線回折法が,種々の損傷発生に対する原因特定と対策には有益である.X線回折法は結晶の格子ひずみから残留応力を計測する手法であり,X線浸入深さ内における冶金的特徴を考慮することができる.ここでは,各種プロセスにより生じる残留応力と供用環境下における経時変化を,組織変化挙動と併せて紹介する. | 橋本鉄工(株) 技術部 橋本匡史 |
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13:20~14:40 | 赤外線応力測定におけるランダム位置補正と周波数解析計測事例 | 従来法では繰り返し掛かる応力変化から応力測定ができなかったが,赤外線カメラの高速化と高性能化に伴い,ランダムに測定対象物の位置補正が可能となり,FFT処理による周波数解析が可能となった. | (株)ケン・オートメーション 技術部 矢尾板達也 |
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14:50~15:50 | 応力の動的評価とFFT解析 | 構造物の健全性評価の一つに疲労評価があげられる.この場合,構造物の振動時の動的に変動する応力・加速度・変位等を測定し健全性の評価を行う必要がある.本テーマでは動的測定を行う上での注意点,FFT等を用いた振動データ解析・評価を行う上での注意点について説明する. | (株)共和電業 技術本部 坂田光児 |
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16:00~17:00 | (計測機器展示および計測デモンストレーション) | |||||||
応力測定に最適で小型なデータレコーダ,EDXシリーズ | "Easy & Compact"がコンセプト,簡単操作のコンパクトレコーディングシステムEDX-10A.高速DSP搭載,デュアルサンプリング・デジタルフィルタなど,リアルタイム処理能力を向上させた,ひずみ測定を中心とした応力測定に最適なユニバーサルレコーダEDX-200Aシリーズ. | (株)共和電業 マーケティング本部 土屋匡史 |
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可変抵抗タイプのセンサー用小型デジタルテレメトリー | データテル社製可変抵抗タイプのセンサー用小型デジタルテレメトリーについて概要を説明する. | 三協インタナショナル(株) 大阪営業所 佐藤三郎 |
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定 員 | 100名 | |||||||
申込締切 | 2013年10月11日(金)(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます) | |||||||
聴講料 (税込) |
〔2日間の参加の場合〕 |
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申込方法 | 受付を終了しました. 郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部第328回講習会申込」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)勤務先・所属部課名・住所,(3)通信先,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要,(6)1日のみ参加の場合は参加日を明記のうえ,関西支部宛お申し込み下さい.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金下さい.現金書留または当日支払いも受け付けます. |
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申込先 | 日本機械学会関西支部 〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内 TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp |
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その他 |
(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので,両日とも必ずご持参ください. (2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱いいたします. (3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます. (4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい. ※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からのご連絡にのみ使用させていただきます. |