日本機械学会関西支部 | 2011.6.2公開 8.5更新 |
協 賛 | 日本ガスタービン学会,可視化情報学会,計測自動制御学会関西支部,精密工学会関西支部,システム制御情報学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本材料学会関西支部,日本流体力学会,日本塑性加工学会関西支部,日本マリンエンジニアリング学会,化学工学会関西支部,日本化学会,日本伝熱学会,日本航空宇宙学会関西支部,溶接学会関西支部,日本船舶海洋工学会関西支部,日本冷凍空調学会,日本燃焼学会,日本鉄鋼協会関西支部,自動車技術会関西支部,ターボ機械協会,日本バーナ研究会,滋賀経済産業協会,京都工業会,奈良工業会,兵庫工業会,大阪科学技術センター,エネルギー・資源学会,空気調和・衛生工学会近畿支部,日本建築学会近畿支部,電気学会関西支部,電気設備学会関西支部,日本技術士会近畿支部,日本溶射学会関西支部 | ||||||
日 時 |
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会 場 | 大阪科学技術センター 8階 中ホール [大阪市西区靱本町1-8-4/(06)6443-5324/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m.靭(うつぼ)公園の北側] |
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趣 旨 | 化石燃料の枯渇化と地球環境問題から,将来に向けて水素エネルギー利用が推進されています.そこで,日本機械学会関西支部では,「低炭素社会に向けた水素フロンティア技術を学ぶ」と銘打って,基礎的なスクーリング的要素と,今後の展望に関する基調講演的要素,それに関連各社の開発状況の情報交換的要素を兼ね備えた講習会を企画しました.今回は,昨今非常に注目度が高い水素の製造,輸送/貯蔵に二酸化炭素回収/貯留(CCS)を加え,更には水素利用の燃料電池,水素エンジン,水素ガスタービンの最新動向にスポットを当てます.また,燃料電池車,定置用燃料電池,水素エンジン車などのアプリケーションについての基礎的事項と製品開発の最前線についても話題提供します.実際に水素エネルギー技術に従事されている方はもちろんのこと,これから取組もうとされている方,また機械技術者としてこれらに関する知識を身に着けようと考えておられる方にとっても有意義な内容ですので,奮ってご参加下さい. | ||||||
キーワード | 低炭素社会,水素エネルギー,水素ステーション,水素製造,水素輸送/貯蔵,水素吸蔵合金,二酸化炭素回収/貯留,燃料電池,水素エンジン,水素ガスタービン,水素ロータリーエンジン,水素の物性/安全性 | ||||||
内容 | |||||||
第1部(1日目:9月21日(水)) | |||||||
●水素エネルギーの可能性 | |||||||
1)9:30~10:30 | 温暖化対策としての水素エネルギーの可能性 | 岡崎 健(東京工業大学) | |||||
水素エネルギー導入が温暖化対策として意味を持つためには,トータルシステムとして量的なCO2削減寄与を正しく評価できなくてはならない.膨大なCO2排出に起因する温暖化の対策としての水素導入の意義,限界,可能性について考える. | |||||||
●水素エネルギー社会に向けた自治体,企業の取り組み | |||||||
2)10:40~11:30 | 「福岡水素戦略」~「水素エネルギー社会」実現に向けた福岡の挑戦~ | 小林 真二郎(福岡県商工部) | |||||
「水素エネルギー社会」の実現に向けて,全国有数の水素関連企業等が結集する「福岡水素エネルギー戦略会議」が展開する「福岡水素戦略」について,その概要を紹介する. | |||||||
3)11:30~12:20 | 水素エネルギーのインフラ整備とステーションなどの取組み | 谷 義勝(岩谷産業㈱) | |||||
水素エネルギー社会の創造と構築を目指し,水素サプライヤーとしての液化水素を含む水素供給インフラ整備・水素ステーションの開発整備・水素の用途開発などの取り組みと考え方について紹介する. | |||||||
●水素"製造,輸送/貯蔵,二酸化炭素回収/貯留"技術 | |||||||
4)13:20~14:10 | 東京ガスの水素エネルギーへの取り組み | 矢加部 久孝(東京ガス㈱) | |||||
東京ガスでは,低炭素社会に向けて水素エネルギーの実用化を目指し,様々な取り組みを行っている.水素製造としては,都市ガスを原料としたオンサイト型の水素製造に取り組んでおり,特に高効率な水素分離型リフォーマーの開発を行っている.その他の取り組みも併せて紹介する. | |||||||
5)14:10~15:00 | 水素吸蔵技術の展開~水素貯蔵材料を中心に~ | 栗山 信宏(産業技術総合研究所) | |||||
燃料電池自動車では現在複合容器を水素貯蔵に用いているが,次世代のより高密度な貯蔵技術として水素貯蔵材料の応用が期待されている.車載用途だけではなくポータブル用途,水素輸送用としても検討されている.水素貯蔵材料を中心に最近の水素貯蔵技術の進展を述べる. | |||||||
6)15:20~16:10 | 液体水素の輸送/貯蔵技術 | 神谷 祥二(川崎重工業㈱) | |||||
大量水素の輸送貯蔵に適する液体水素(沸点20K)について,商業的に導入されている液化天然ガス(沸点111K)と比較しながら物性の特徴,輸送/貯蔵に必要な断熱,移送及び液化から利用系までの液体水素システムについて紹介する. | |||||||
7)16:10~17:00 | 二酸化炭素分離回収技術の最新動向 | 東井 隆行(地球環境産業技術研究機構) | |||||
二酸化炭素を分離回収する技術としては,化学吸収法・膜法・吸着法などがある.CCS(Carbon Capture & Storage)の視点から,それらの技術概要と最新開発動向について解説する. | |||||||
第2部(2日目:9月22日(木)) | |||||||
●水素の安全性 | |||||||
1)9:30~10:30 | 水素の物性と安全な取り扱いについて | 青木 孝之(岩谷産業㈱) | |||||
将来のクリーンエネルギーとして注目を集める水素の特徴的な物性を示すと共に,関係法令・安全対策等について,事例を交えて紹介する. | |||||||
●水素利用技術(基礎講座と応用) | |||||||
2)10:40~11:30 | 燃料電池による発電の基礎 | 岩井 裕(京都大学) | |||||
初期には宇宙開発とともに進展した燃料電池技術の民生用への展開が進められている.燃料電池による発電の基礎について,近年特に注目されている固体高分子形燃料電池と固体酸化物形燃料電池を中心に概説する. | |||||||
3)11:30~12:20 | 筒内直接噴射水素エンジン開発の経緯と現状 | 山根 公高(東京都市大学) | |||||
水素エンジン開発に関して,先ず筒内噴射の必要性と噴射弁の開発の変遷を紹介する.続いて,液体水素ポンプやコモンレール方式水素高圧ポンプの開発や液体水素貯蔵タンク蒸発損失ゼロ化に向けた取り組みについて紹介する.更には,海外の筒内噴射エンジン開発の現状についても紹介する. | |||||||
4)13:20~14:10 | 水素ガスタービンの特徴 | 湯浅 三郎(首都大学東京) | |||||
水素ガスタービンは最も古いガスタービン(ジェットエンジン)でもあるが,まだ実用的なシステムにはなり得ていない.水素ガスタービン(ジェットエンジン)の歴史・現状・課題等における燃焼に関わるシステムを中心にその特徴について紹介する. | |||||||
5)14:10~15:00 | 定置用燃料電池の本格普及に向けて | 羽藤 一仁(パナソニック㈱) | |||||
定置用固体高分子形燃料電池は,2009年度より世界に先駆け「エネファ-ム」として販売が開始された.現在は補助金による導入支援を受けているが,本格普及を目指したパナソニックの取組状況を紹介する. | |||||||
6)15:20~16:10 | 燃料電池自動車の開発と普及に向けた取り組み | 大仲 英巳(トヨタ自動車㈱) | |||||
車の楽しさ・利便性と環境性能の両立ができる燃料電池自動車は2015年頃に一般ユーザーへの販売開始が予定されている.ここでは,最近の技術進化と今後の普及に向けた取り組みについて紹介する. | |||||||
7)16:10~17:00 | 水素ロータリーエンジン | 田端 道彦(近畿大学) | |||||
水素ロータリーエンジンの仕組みと特徴およびロータリーエンジンでの水素燃焼を中心にした内燃機機関へのアプリケーションについて紹介する. | |||||||
定 員 | 100名 | ||||||
申込締切 | 2011年9月14日(水)(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます) | ||||||
聴講料 |
〔2日間の参加の場合〕 |
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申込方法 | 受付を終了しました. 郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部第315回講習会申込」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)勤務先・所属部課名・住所,(3)通信先,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要,(6)1日のみ参加の場合は参加日を明記のうえ,関西支部宛お申し込み下さい.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金下さい.現金書留または当日支払いも受け付けます. |
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申込先 | 日本機械学会関西支部 〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内 TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp |
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その他 |
(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので両日とも必ずご持参下さい. (2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱い致します. (3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます. (4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい. ※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からの連絡にのみ使用させていただきます. |