(社)日本機械学会関西支部 | 2009.9.16更新 |
第303回講習会
「新エネルギーシステムのフロンティア技術を学ぶ」 ─燃料電池・太陽電池・2次電池の動向と最新技術─ (申し込みコード番号:85-05)
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協 賛 | 日本ガスタービン学会、可視化情報学会、計測自動制御学会関西支部、精密工学会関西支部、システム制御情報学会、日本金属学会関西支部、日本計算工学会、日本材料学会関西支部、日本流体力学会、日本塑性加工学会関西支部、日本マリンエンジニアリング学会、化学工学会関西支部、日本化学会、日本伝熱学会、日本航空宇宙学会関西支部、溶接学会関西支部、日本船舶海洋工学会関西支部、日本冷凍空調学会、日本燃焼学会、日本鉄鋼協会関西支部、自動車技術会関西支部、ターボ機械協会、日本バーナ研究会、エネルギー・資源学会、空気調和・衛生工学会近畿支部、日本建築学会近畿支部、電気学会関西支部、電気設備学会関西支部、滋賀経済産業協会、京都工業会、奈良工業会、兵庫工業会、大阪科学技術センター | ||||||
日 時 |
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会 場 | 大阪科学技術センター 8階 中ホール [大阪市西区靱本町1-8-4/(06)6443-5324/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m.靭(うつぼ)公園の北側] |
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趣 旨 | 日本機械学会関西支部では、「エネルギー関連のフロンティア技術を学ぶ」のテーマで、基礎的なスクーリング的要素、今後の展望に関する基調講演的要素、それに関連各社の開発状況の情報交換的要素を兼ね備えた講習会を行っています。今回は、燃焼系・内燃機関系の電力・エネルギー発生システムに対して高いエクセルギー効率の得られる非燃焼系である燃料電池と太陽電池、それに、これら新エネルギーの普及と省エネルギーに大きな役割を果たす2次電池にスポットを当てます。 まず、これらのシステムの熱力学的意義を、自由エネルギーとエクセルギーの概念により、しっかり講義します。次に、水素利用や燃料・太陽・2次「電池」に関する機器・システムの基礎的事項、開発動向および普及に関する基調的講演を行い、さらに、今年の国際水素燃料電池展(FC EXPO 2009)等にて注目を集めた企業を初めとする機器メーカーから製品開発・普及の最前線の動向を発表し、情報交換を行います。 本講習会は、これらの分野に従事する方には有効な情報共有の場であり、また、これから取組む方や、これらの分野の知識を身に着けようとされている方等、様々な方にとって有意義な内容でありますので、多数の参加を希望いたします。 |
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キーワード | 燃料電池、太陽電池、2次電池、水素社会、自由エネルギー、エントロピー、エクセルギー | ||||||
内容 | |||||||
第1日目:9月17日(木)熱力学の基礎、燃料電池 | |||||||
◇9:50~10:00 オープニング・オリエンテーション 日本機械学会関西支部企画幹事 吉田公則(川崎重工) | |||||||
熱力学の基礎 | |||||||
10:00~11:00 | 自由エネルギーとは何か | 京都大学 大学院工学研究科 吉田 英生 |
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エネルギー変換過程では自由エネルギーを理解することが肝要である。例えばギブスの自由エネルギー(G)はG=H-TSと定義されるので、自由エネルギーを理解することはエントロピー(S)を理解することでもある。本講では、SとGにつき原点に戻ってとことん考えたい。 | |||||||
11:00~12:00 | エクセルギーの基礎と各種家庭用給湯暖房システムの評価 | 大阪ガス(株) エネルギー技術研究所 久角 喜徳 |
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エンタルピーとエクセルギーの違いをサラリーマンの給料の支給額と小遣いの違いでわかりやすく説明し、さらにエコウィル等の各種家庭用給湯暖房機器のエクセルギー解析例を通じ、燃焼、伝熱、減圧、回転機、混合などの第2損失の評価を行う。 | |||||||
(12:00~13:00 昼食) | |||||||
燃料電池 | |||||||
基礎講義 | |||||||
13:00~14:00 | 水素利用と燃料電池について | 九州大学 水素利用技術研究センター 佐々木 一成 |
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燃料電池は、低炭素社会実現のための核となる水素エネルギー技術として期待されている。本講では、水素を利用するエネルギー技術の概要を述べるとともに、要素となる材料や基本的な反応プロセスについて概説する。 | |||||||
14:00~15:00 | 燃料電池発電技術の現在と今後の可能性 | 産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門 谷本 一美 |
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クリーンで高効率な燃料電池には、自動車用、家庭用コジェネ用、携帯機器用などさまざまな用途が期待されている。これらの用途面から見た開発目標、そのために必要となる技術課題に対応する研究項目などをロードマップ面などから今後の展開について紹介する。 | |||||||
製品開発・普及 | |||||||
15:10~16:10 | SOFCコージェネシステムについて | 大阪ガス(株) 燃料電池システム部 鈴木 稔 |
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SOFCシステムの熱力学的な側面や開発中のシステム構成を解説し、国内外開発経緯・家庭用SOFCの開発状況を述べる。 | |||||||
16:10~17:10 | 新日本石油における燃料電池・水素社会の取り組み状況 | 新日本石油(株) FC・ソーラー事業部 南條 敦 |
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家庭用燃料電池(エネファーム)は、今年度からいよいよ商用化の段階へと移行する。現在の家庭用燃料電池の取り組み状況(PEFC、SOFC)についてレビューし、今後の課題について紹介するとともに、あわせて今後の水素社会に向けた水素インフラの取り組み状況についても説明する。 | |||||||
第2日目:9月18日(金)太陽電池・2次電池 | |||||||
◇9:15~9:20 オリエンテーション 日本機械学会関西支部企画幹事 小原英夫(パナソニック) | |||||||
太陽電池 | |||||||
事業計画 | |||||||
9:20~10:20 | 太陽光発電への取組みと堺第7-3区太陽光発電所(仮称)の計画 | 関西電力(株) グループ経営推進本部 水谷 敦史 |
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太陽光発電は電力供給における温室効果ガス排出量削減の一方策である。また、今後の太陽光発電の本格的普及に備え、電力系統への影響検証や電源として正確な評価も重要な課題である。これら背景を踏まえた10MWの太陽光発電所計画を紹介する。 | |||||||
製品開発 | |||||||
10:20~11:05 | 太陽電池の現状と高効率HIT太陽電池の開発 | 三洋電機(株) 研究開発本部 木下 敏宏 |
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めまぐるしく変化する太陽電池を取り巻く状況を材料、市場の観点から紹介し、三洋電機が開発に成功した高効率HIT太陽電池のユニークな特長について紹介する。 | |||||||
2次電池 | |||||||
製品開発 | |||||||
11:15~12:00 | 大容量ニッケル水素蓄電池“ギガセル”の開発と応用 | 川崎重工業(株) 技術開発本部 椎崎 伸二 |
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特徴的なバイポーラ3D構造を有し、大容量、高速・高効率充放電特性を有する“ギガセル”の開発と各種の応用・製品化技術開発状況について紹介する。 | |||||||
(12:00~13:00 昼食) | |||||||
13:00~13:45 | 大型リチウムイオン電池の用途拡大と自動車分野への展開 | (株)ジーエス・ユアサ コーポレーション 経営戦略統括部 沢井 研 |
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近年、ハイブリッド自動車や電気自動車への関心が高まり、モーターの動力源としてリチウムイオン電池が注目されている。すでに産業用、鉄道用、宇宙用など広く使用されている大型リチウムイオン電池について、技術内容を含め概説する。 | |||||||
13:45~14:30 | 民生用リチウムイオン電池の開発動向 | パナソニック(株) くらし環境開発センター 芳澤 浩司 |
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リチウムイオン電池は高容量で軽量の特徴を持つことから携帯電話やノートブックPCを中心に広く使用されユビキタスネットワーク社会を支えるキーデバイスとなっている。未だ衰えぬ高容量化の市場要望に答えるために、高容量と安全を両立させる最近の技術開発動向について述べる。 | |||||||
14:40~15:25 | 積層型電気二重層キャパシタ(MEICAP)とその応用 | (株)明電舎 キャパシタ事業開発部 伊藤 裕通 |
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電気二重層キャパシタは短時間高出力の繰り返し充放電特性に優れる電力貯蔵デバイスである。明電舎では複数セルを積層して一体化したバイポーラ積層型電気二重層キャパシタ(MEICAP)を開発し、製品化を図った。 | |||||||
「電池」-システム分析 | |||||||
15:30~16:30 | 需要サイドの新しいエネルギー供給・利用技術のシステム分析 | 東京大学 大学院工学系研究科 藤井 康正 |
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PV、CGS、HP、EVなど、需要サイドにおける新しいエネルギー供給・利用技術が注目を集めている。本講演では、これらの技術が大規模に普及した場合に、わが国のエネルギー需給へ与える影響などをシステム分析した結果を紹介する。 | |||||||
◆16:40~17:00 質疑応答とまとめ:講演終了後に適宜質問票を回収します。 | |||||||
◆17:10~18:00 交流会:講師・企業発表者を囲んで、自由な雰囲気で情報交換を行います。 | |||||||
定 員 | 100名 | ||||||
聴講申込締切 | 2009年9月11日(金)(定員に余裕があれば、2日前まで申込を受け付けます) | ||||||
聴講料 |
〔2日間の参加の場合〕 |
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申込方法 | 受付を終了しました. 定員に達しましたので、申込受付を締め切りました. |
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その他 |
(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので両日とも必ずご持参下さい. (2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱い致します. (3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます. (4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい. ※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からの連絡にのみ使用させていただきます. |