一般社団法人 日本機械学会関西支部

(社)日本機械学会関西支部

2007.8.2更新



第292回講習会
「応力計測の基礎とその応用(計測デモンストレーション付き)」

(申し込みコード番号:83-06)

協 賛 日本金属学会関西支部,日本建築学会近畿支部,日本原子力学会関西支部,日本航空宇宙学会関西支部,日本材料学会関西支部,精密工学会関西支部,日本塑性加工学会関西支部,日本複合材料学会,土木学会関西支部(土木学会認定CPDプログラム),溶接学会関西支部,日本ガスタービン学会,日本伝熱学会,日本船舶海洋工学会関西支部,日本鋼構造協会,日本鉄鋼協会関西支部,日本非破壊検査協会関西支部,日本溶接協会大阪府支部,日本鉄道技術協会,自動車技術会関西支部,日本自動車工業会,京都工業会,兵庫工業会,奈良工業会,滋賀経済産業協会,大阪科学技術センター
日 時
2007年 10月 18日(木)9:00~17:00
19日(金)9:30~17:00
会 場 大阪科学技術センター 8階 中ホール
[大阪市西区靱本町1-8-4/(06)6443-5324/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m.靭(うつぼ)公園の北側]
趣 旨  工業技術のめざましい発展と社会情勢の急激な変化に伴って,機械や構造物の強度設計に対する要求はますます厳しくなりつつあります.また,コンプライアンスの点からも機器の安心,安全は必須のものであり,昨今,世間を賑わすことのある金属疲労による事故は未然に防止する必要があります.すなわち,十分な安全性を確保した上で軽量化・低コスト化などが強く求められています.その安全性を確保するため,実際に機械・構造物に作用している応力やひずみを計測すること,特に日々進歩している計測技術を用いて正確かつ効率良く計測することは非常に重要になってきています.
 本講習会では,技術者・研究者を対象に,応力・ひずみ計測技術について,一般的な手法から,光学的全視野計測法や動的応力計測技術の新しい手法まで解説するとともに,実機の各種計測事例の紹介や,計測のデモンストレーションを通して具体的に理解できるようにしました.この分野の業務に携わっておられる技術者・研究者はもちろんのこと,機械・構造物の安全性検証に関心をお持ちの方にも有益と考えます.
キーワード 応力,応力計測,ひずみ計測,熱弾性応力,X線応力測定,残留応力
題目・内容・講師
10月18日(木)
時間 題目 内容 講師
9:00~10:30 ひずみ測定の基礎

応力・ひずみの定義から,ひずみの検出素子としてのひずみゲージの原理と測定上の注意点などを解説する.また高温や低温および磁界など特殊環境下における測定に関し,把握しておくことが必要なひずみゲージの基本的特性について紹介する.

(株)共和電業 販売推進部

  山浦 義郎

10:40~12:00 熱弾性応力計測技術の基礎と応用

熱弾性温度変化計測に基づく赤外線応力計測手法について,原理や注意点などの基礎的事項について解説するとともに,計測事例を紹介する.さらに,最近の新しい計測技術や赤外線応力計測に関する研究動向についても解説する.

大阪大学大学院 工学研究科

  阪上 隆英

13:00~14:00 X線応力測定技術の基礎と応用

X線回折を利用して結晶の格子ひずみから材料表面の応力を測定する基礎を解説し,最近の話題として,薄膜の応力測定の動向を説明する.

徳島大学大学院 ソシオテクノサイエンス研究部

  英  崇夫
14:10~15:10 全視野計測法による実時間・高精度形状・変形・応力・ひずみ計測

実時間かつ高精度な新しいキャリブレーション手法による形状・変形計測法,周波数変調格子やエイリアシング利用によるダイナミックレンジの広い高速形状計測手法,フーリエ変換位相シフト法と基準板を用いた高精度な形状計測法,サブナノメータの変形計測が可能な位相シフトデジタルホログラフィ干渉法とそのひずみ分布計測への応用など,各種の新しい全視野計測法の原理と適用例を示す.

和歌山大学 システム工学部

  藤垣 元治

15:20~15:50 ひずみ計測関連機器の紹介

ひずみを計測するときに使用する各種計測関連機器を紹介する.また,具体的な使用例などについても触れる.

(株)共和電業

15:50~17:00 (計測デモンストレーション)
(1)形状・変形・ひずみ計測

実時間かつ高精度な新しいキャリブレーション手法による形状・変形計測法,サブナノメータの変形計測が可能な位相シフトデジタルホログラフィ干渉法とそのひずみ分布計測への応用のデモンストレーションを行う.

和歌山大学 システム工学部

  藤垣 元治

(2)ひずみゲージによる応力測定

供試体に接着したひずみゲージからの信号を,ユニバーサルレコーダEDX-100Aを使用して,データ集録,データ再生を行う.

(株)共和電業

10月19日(金)
9:30~10:45 破面解析に基づく作用応力推定技術

各種構造物の損傷時の原因究明および対策には作用応力を求めることが有効である.ここでは,一般的な電子顕微鏡を使った破面解析に基づく作用応力推定法について紹介するとともに,ストライエーション等の現れない領域での破面粗さやEBSPに基づく作用応力推定技術について紹介する.

三菱重工業(株) 高砂研究所

  金子 秀明

10:50~12:05 高温機器の健全性評価における応力計測技術

高温機器の健全性評価では熱応力や残留応力の計測が重要となる.高温熱応力計測として,レーザースペックルや薄膜ゲージの開発状況について紹介するとともに,溶接残留応力の計測と解析評価について紹介する.

川崎重工業(株) 技術研究所

  平松 秀基

13:00~14:30 動的応力計測技術

自動車の衝突安全性向上,燃費の向上,高速成形等で,各種材料及び部材等の動的強度を求めることが必要となり,また,それらの動的変形の数値シミュレーションを行うことも重要となっている.そこで,低,中,高ひずみ速度下での各種材料の動的応力―ひずみ関係及び構造部材の動的強度・動的座屈応力等を求める方法の基礎と応用技術,及び今後の動向について解説する.また,これらの方法により得られたデータを例示して,このようなデータを有効に活用することの重要性と,その他の応用法についても述べる.

愛知工科大学 工学部

  谷村 眞治

14:30~15:30 固有ひずみ法による残留応力評価とき裂進展シミュレーション

高精度で板厚内の残留応力分布が計測できる固有ひずみ法の原理とその適用事例を解説するとともに,残留応力分布が与えられたときのSCC進展を想定し,自動メッシュ分割機能に基づくき裂進展シミュレーション解析例を紹介する.

(株)日本総研ソリューションズ

  麻  寧緒

15:35~15:50 誘導電源方式・多チャンネルテレメータ応力計測システム データテル社製誘導電源方式のテレメータシステムの概要を説明する.

三協インタナショナル(株) 大阪営業所

  佐藤 三郎

15:50~16:05 赤外線応力測定におけるランダム位置補正ソフトの開発

赤外線応力測定の概要と,新しく開発した,ランダム位置補正ソフトウエアに関して説明する.

(株)ケン・オートメーション 技術部

  矢尾板 達也
16:05~17:00 (計測デモンストレーション)

(1)誘導電源方式・多チャンネルテレメータ応力計測システム

応力計測用テレメーターにデジタル通信技術を導入した最新の誘導電源方式・多チャンネルテレメータの紹介を行う.

三協インタナショナル(株)

(2)赤外線応力測定におけるランダム位置補正ソフトの開発

実際に加振装置による加振を行い,赤外線カメラによる応力測定を実演する.

(株)ケン・オートメーション

定 員 100名
聴講申込締切 2007年10月12日(金)(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます)
聴講料

〔2日間の参加の場合〕
会員30,000円(大学,官公庁関係15,000円,大学院生・学生員10,000円),会員外50,000円(一般学生15,000円)
〔1日のみの参加の場合〕
会員20,000円(大学,官公庁関係10,000円,大学院生・学生員7,000円),会員外30,000円(一般学生10,000円)
ただし,いずれも教材1冊分の代金含む.

教材のみ 教材のみご希望の方は,1冊につき会員4,000円,会員外5,000円を添えてお申し込み下さい(送料は不要).
講習会終了後発送致します.
申込方法 受付を終了しました.
「関西支部第292回講習会申込」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)勤務先・所属部課名,(3)通信先住所・電話,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要,(6)1日のみ参加の場合は参加日を明記のうえ,関西支部宛お申し込み下さい(FAX,E-mail可).聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金ください.現金書留または当日支払いも受け付けます.

その他

(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので両日とも必ずご持参下さい.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱い致します.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます.
(4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい

※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からの連絡等にのみ使用させていただきます.