一般社団法人 日本機械学会関西支部

(社)日本機械学会関西支部 2008.8.8更新

「鉄道に関する講演と見学会」を終えて
(2008年8月1日)


(社)日本機械学会関西支部企画の平成20年度「機械の日・機械週間」の記念行事として,「鉄道に関する講演と見学会」が川崎重工業(株) 殿のご協力を得て,2008年8月1日(金)に同社兵庫工場において開催されました.当日は猛暑にもかかわらず,学生41名を含む計77名の参加がありました.まず,明星大学理工学部 宮本昌幸先生の講演「鉄道車両の走りを解剖する」では「鉄道車両の基本動作,走る,止まるしくみは?自動車と違い急加速,急減速できないのはなぜ?ハンドルがないのになぜ曲がれる?」など,続いて(財)鉄道総合技術研究所車両制御技術研究部 秦 広氏の講演「鉄道車両の省エネ技術」では「鉄道は省エネルギーで経済的な大量輸送交通機関である.このため様々な先進技術が,他交通機関に先駆けて実用化・導入されて来た.また超伝導主変圧器や架線レス路面電車,燃料電池車両等さらなる省エネルギーのための研究開発が進められている.」とのお話がありました.見学会に先立ち川崎重工業(株)兵庫工場の紹介があり,その後2班に分かれて現在製造中の新幹線や通勤車両などの構体組立工場,台車組立工場,艤装・内装組立工場などを見学しました.活発な質疑応答は講師を交えた懇親会まで続き、参加者には鉄道技術の隅々まで応用されている機械工学の幅広さ、奥深さを実感していただけた催しとなりました。末筆ながら,宮本昌幸先生,秦 広様,奥 保政技術本部長様はじめ川崎重工業(株)車両カンパニーの方々に厚くお礼を申し上げます.
以下は当日の模様です.



参考:「鉄道に関する講演と見学会」のご案内