一般社団法人 日本機械学会関西支部

支部長あいさつ

2023.3.31公開

第99期支部長
三宅 俊也(株式会社コベルコ科研)

 このたび、皆様のご推挙により、渋谷前支部長のあとを受け第99期関西支部長を拝命しました。伝統ある関西支部の支部長を務めさせていただくことを光栄に思うとともに、身の引き締まる思いであります。会員の皆様のご意見を拝聴しながら、幹事の皆様とともに関西支部の発展と円滑な運営に尽力いたしますので、よろしくお願いいたします。
 第96期、第97期では感染対策のためにオンラインでの行事開催でしたが、第98期は、コロナ禍により縮小した経済活動が回復にむけて動き出した時期でもあり、関西支部においても感染対策を行ったうえで第23回秋季技術フォーラムを3年ぶりに対面の開催、技術情報誌MECHAVOCATIONの関連行事として「学生のための企業技術発表会」は対面とオンラインのハイブリッド開催、関西学生会卒業研究発表講演会、第98期定時総会講演会を対面で開催することができました。あらためて会員の皆様との対面での研究成果、情報の受発信ができることの喜びを実感するとともに、対面形式の良い面を体感できた行事となりました。行事の企画、運営に携わった方々の多大な尽力により各行事が実行できましたことに深く感謝いたします。一方で、講習会等は、受講者の皆様からオンライン形式の方が遠隔地からでも参加できて利便性に優れるとの意見が多数あり、第98期の講習会は、引き続きオンラインで開催されました。第99期では、感染対策に配慮しながら対面形式、オンライン形式の良いところをとって行事を企画・運営し、会員の皆様への満足度向上を目指します。
 関西支部は、学生会、シニア会、会員の幅広い世代間の交流、講習会、講演会、見学会、シニア会が担当する「親と子の理科工作教室」、学生会が担当するメカライフの世界展等の行事の実行、また、MECHAVOCATION事業として学生の皆様への賛助企業の技術情報発信の支援、機械工学の発展に貢献した優れた研究に対する表彰を行っております。産・学が緊密に連携しながら多様な形態で、会員、産業界の皆様へ「学ぶ場」「交流する場」「研究成果を発信、議論する場」「産業界の情報発信・受信する場」「成果をたたえる場」を提供していることは関西支部の特長です。第99期においても、関西支部のこれらの特長ある活動を継続・発展していく所存であります。
 2024年は関西支部100周年の年になります。現在100周年記念のキーワードとして持続可能な開発目標(SDGs)を取り上げ、懇話会を中心に企画を記念事業として検討いただいておりますが、第99期では、これまでの検討結果を踏まえて企画として具体化する年になります。気候変動、食糧問題などSDGsの17のゴール実現に向けて、我々機械工学に携わる研究者、技術者は、研究成果、開発成果を社会実装して社会課題を解決することを期待されております。この社会からの要請に対して、記念事業として会員の皆様とともに考え、学び、成長できる「場」を創造できればと考えます。それを通して、次の百年に向けた活動につなげられればと思います。
 関西支部が今後益々発展するために、引き続き皆様方からのご指導、ご鞭撻をいただきますようよろしくお願い申し上げます。