一般社団法人 日本機械学会関西支部

支部長あいさつ

2021.4.1公開

第97期支部長
岡村 一男(日本製鉄株式会社)

このたび皆様のご推挙により,中部前支部長の後を受け第97期関西支部長を仰せつかりました.伝統ある関西支部の支部長を務めさせていただくことに身の引き締まる思いです.会員の皆様のご意見を拝聴しながら,幹事の皆様と共に関西支部の発展と円滑な運営に努めてまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします.
 昨年から社会における活動様式は,新型コロナウィルスへの感染予防のために大きな制限を受けています.「人が集まる形での行事や会合の開催を避け,web会議システムを利用して可能な限り遠隔での開催を検討する」という学会本部の方針を尊重し,支部活動を感染症の拡大につなげてはならないという強い決意の下,第96期関西支部では,商議員会,専門部会,支部幹事会,シニア会および学生会運営委員会等の諸会合に加えて,講習会や特別フォーラム,技術情報誌MECHAVOCATIONに付随する三つの事業,学生会が担当するメカライフの世界展,定時総会講演会等を遠隔化にて実施しました.遠隔化での運営方法が確立されていたわけではなく,方法論を組み立てながらの行事開催でした.企画実行に携わった方々は様々な多大なご努力を重ねられたことと思います.これらの方々に深く感謝いたします.
 また単に遠隔化するだけではなく,行事の運営効率や参加者へのサービスを向上する取り組みも考案,導入されました.具体的には定時総会講演会に新たに導入した講演会運営システムにおいて,オンラインでの講演登録やプログラム編成の基本機能に加えて,講演会各賞の審査に関わる採点・集計を可能とする工夫がなされました.これによって事務処理時間の削減と講演会の効率的な運営が可能となりました.このシステムは講演会が対面形式に復帰した後も効果が期待できます.技術情報誌MECHAVOCATIONに付随する事業では,協賛企業情報の動画配信や,オンラインブースでの企業技術説明会,バーチャル会場を利用した学校-企業間でのオンライン懇談会が新たに行われました.遠隔化の中で生まれた施策ですが,技術情報誌冊子媒体との組み合わせによって,協賛企業の情報をより多くの学生にわかりやすく伝え,遠隔でのコミュニケーションの難しさを緩和する方法として,今後につながる試みであったと思います.
 第97期においても,第96期と同様に遠隔での会合・行事の開催が基本となります.第96期に培われた運営方法を引き継いで改善を加えることで,昨期は已む無く開催を中止した行事も可能な限り執り行い,会員の皆様へのサービスの向上に努めます.また感染症の収束後を見据えて,離れた場所からでも行事への参加が容易であるという遠隔開催の利点と,コミュニケーションが取りやすい,人とのネットワークを形成しやすいという対面開催の利点の両方を活かせるような運営方法を検討してまいります.会員の皆様におかれましても,関西支部の益々の活性化と発展につながりますよう,支部活動へ支援ご協力をお願い申し上げます.