一般社団法人 日本機械学会関西支部

支部長あいさつ

2024.3.22公開

第100期支部長
松原 厚(京都大学)

 このたび、皆様のご推挙により、三宅前支部長のあとを受け第100期関西支部長を拝命しました。100期という節目に伝統ある関西支部の支部長を務めさせていただくことを光栄に思うとともに、身の引き締まる思いであります。会員の皆様のご意見を拝聴しながら、幹事の皆様とともに関西支部の発展と円滑な運営に尽力いたしますので、よろしくお願いいたします。
 第98期はコロナ禍により縮小した経済活動が回復をスタートし、第99期はコロナが第5類に指定されたことから、秋季技術フォーラム、技術情報誌MECHAVOCATIONの「学生のための企業技術発表会」、学生員卒研発表会、定時総会講演会ともに対面かつ懇親会とともに開催することができました。あらためて会員の皆様との対面での研究成果の共有と懇談ができることの喜びを実感できました。同時に、行事の企画、運営に携わった方々の多大な尽力により各行事が安全に実行できましたことに深く感謝いたします。一方で、講習会受講者の皆様からオンライン形式の方が遠隔地からでも参加できるとの利便性に関する意見を参考に、第99期の講習会は、オンライン形式と対面形式を使いわけて開催しました。第100期では、引き続き対面・オンライン形式の良いところをとって行事を企画・運営し、会員の皆様への満足度向上を目指します。
 関西支部は、学生会、シニア会、懇話会、一般といった多様な構成員が、講習会、講演会、見学会、「親と子の理科工作教室」(シニア会担当)、「メカライフの世界展」(学生会担当)等の行事の企画と実行を行っています。また、MECHAVOCATION事業として学生の皆様への賛助企業の技術情報発信の支援、機械工学の発展に貢献した優れた研究に対する表彰を行っております。産・学が緊密に連携しながら多様な形態で、会員、産業界の皆様へ「学ぶ」「交流する」「研究成果を発信、議論する」「産業界の情報発信・受信する」「成果をたたえる」といった場所を提供していること、さらにそれが文化性・地域性を持っていることが関西支部の特長です。第100期においても、関西支部のこれらの特長ある活動を継続・発展に貢献する所存です。
 2024年、関西支部は創立100周年を迎えます。これを節目とし、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとして取り上げ、記念講演、ワークショップなどの記念事業を開催する予定です.気候変動、食糧問題などSDGsの17のゴール実現に向けて、我々機械工学に携わる研究者、技術者は、研究・開発成果を社会実装して社会課題を解決することを期待されております。この社会からの要請に対して、記念事業を通じて会員の皆様とともに考え、学び、成長できる「場」をつくることを考えています。それらを通して、次の100年に向けた活動につなげられればと思います。
 関西支部が今後益々発展するために、引き続き皆様方からのご指導、ご鞭撻をいただきますようよろしくお願い申し上げます。